履修要項

イノベーター養成プログラム

対象者

履修開始が医学部医学科第1学年であるため、対象者は同学科同学年学生で希望する者となる(人数が多い場合は選考する場合もある)。修了時期は、一部の選択コースの受講/修了時期が個人で異なるため、医学部医学科第6学年時に修了する場合、本学医学部附属病院初期/後期研修中に修了する場合、または大学院進学後に修了する場合がある。

受入目標人数

15名(毎年度)

修業年限(期間)

「履修科目等」で詳しく説明する科目・コースすべての履修が必要となる。それぞれにつき、学習段階の観点から履修可能時期が設定されているため、すべての履修修了のためには最低6年間を要する。

養成すべき人材像

以下の(1)(2)(3)を備え、基礎医学/臨床/医療サービス/医療政策分野において、現場での変革につながる成果を出せる人材を養成する。
(1)IQ(Intelligence Quotient):高い知識と技術
(2)EQ(Emotional Intelligence Quotient):批判的思考力、創造的思考力、チームビルディング力などにより構成される能力
(3)開発から応用までの全体像の把握

修了要件・履修方法

【修了要件】
医学部医学科必修講義科目(「6年間の教育プログラム」⑩医学の歴史と展望⑪基礎臨床統合学習⑫レギュラトリーサイエンス講義⑬臨床試験プロトコールコンテスト/模擬倫理審査を含む)全てを履修して必要な単位を取得し、更に本事業独自の必修プログラム(①EQ特訓ワークショップ1②EQ特訓ワークショップ2③EQ特訓ワークショップ3④インターバルプロジェクト⑤EQ評価⑥ジャーナルクラブ⑦リサーチセミナー⑧開発/審査実地研修)のすべてを履修し、それぞれの単位取得/修了認定を受けることが、修了要件である。

【履修方法】
下の「履修科目等」欄に記したように、双方向講義/小グループ学習/TBL/ワークショップ/実地研修およびEQ各要素習得状況に関する定期的な振り返りとメンタリングなどを受けながら履修する。

履修科目等

①EQ特訓ワークショップ1:1学年履修学生を対象,各2日間ずつ。EQ全般の習得,一般的トピックにて創造的思考過程を学ぶ。
②EQ特訓ワークショップ2:2~3学年履修学生を対象,各2日間ずつ。EQ能力全般を洗練,医療関連トピックにて創造的思考力の定着化を図る。
③EQ特訓ワークショップ3:4~6学年履修学生対象。医学部医学科学生以外に他学部/他学科/提携校/大学院生/教職員等の参加者も対象。EQ全般/創造的思考力を集中学習、その後グループ課題に取組む。
④インターバルプロジェクト:2~4学年履修学生対象。各EQ特訓ワークショップ開催期間外に、ワークショップで得た知識や技術を活用し、身近な社会的課題、医療の課題等にじっくりと取り組む。
⑤EQ評価:1学年履修学生を対象。履修学生のEQをオンライン受験により評価し、専門コンサルタントによる集合教育を行う。さらに、同講師から個別コーチングを受け、EQ向上のためのアクションプランを作成、実行する。
⑥ジャーナルクラブ:全学年履修学生対象。少人数グループに大学院生TA(Teaching Assistant)を配置,学生が準備の上相互教育し背景理解/ニーズ把握/研究手法学習/結果解釈/意義の理解を図る。
⑦リサーチセミナー:全学年履修学生対象。トップ゚研究者が研究内容を学生にわかる表現/内容で紹介。
⑧開発/審査実地研修:6学年履修学学生他対象。”臨床実習”の選択ローテーションとして設定される以下のうち2つ以上を履修する。
学内臨床試験管理部門ローテーション:研究企画/実施/モニタリング/監査の実際を学ぶ。
医療行政当局審査部門インターンシップ:レギュラトリーサイエンス理解を深める。
製薬/機器開発企業インターンシップ:臨床開発部門で実地研修を行う。
⑨〝Find-Your-Role-Model”セッション:全学年履修学生対象。社会における医師の役割、様々な社会貢献の形を理解し将来のキャリアビジョンを描く支援を行う。各分野で活躍する海外や本邦のリーダー(アカデミア、産業界、行政機関等)を招聘します。学生はゲストとの交流を通して自らのよきロールモデルを得て、今後のキャリア形成に役立ている。(本学国際交流センターグローバルキャリア支援室との共催)
⑩医学の歴史と展望:1学年全医学科学生対象。
・医学の変革を齎した大発見シリーズ:”医学導入”での取組を拡大。ノーベル賞級の発見/発明を学生にわかる言葉/内容で紹介する。
・医療の変革を齎した薬剤開発シリーズ:”医学導入”の取組を拡大。インパクトの大きな薬剤の開発を学生にわかる言葉/内容で紹介する。
・キャリア形成セミナー:”医学導入”での取組を拡大。各分野で研究/開発に励んでいる方々の活動紹介と意見交換の機会を設ける。
⑪基礎臨床統合学習:2学年/5学年全医学科学生対象。2学年では新規取組,5学年では現行取組を拡大。基礎医学学習中はその臨床的意義,臨床学習中は病態/病因の深い理解を図る。
⑫レギュラトリー・サイエンス講義:5~6学年全医学科学生対象。
⑬臨床試験プロトコールコンテスト/模擬倫理審査:5~6学年全医学科学生対象。”医歯学基盤教育”生命倫理にて新規に行う。グループで臨床試験のプロトコールを作成し科学/倫理面について評価し合う。
研究体験実習:現行の”自由選択学習”を強化。定期的振り返りやメンタリングにより、IQ/EQ定着化とスキルアップを図る。

教育内容の特色等
(新規性・独創性等)

【新規性】
本プログラムでは、創造的思考力を中心としたEQ特訓ワークショップ゚を行う(①②③)。創造的思考力涵養を目的としたプログラムやワークショップ゚は国内外にもあるが、本プログラムは以下の点でそれらと異なる。
(1)他の多くが大学院を対象としたものである一方、本プログラムでは学部学生を主たる対象としている。
(2)汎用性が高く様々な分野で成果を上げている、創造的思考の手法である「デザイン思考」のプロセス全体を、様々な演習を通じてチームで実践的に体験/切磋琢磨することで体得し、ワークショップ終了後も継続的に適用機会を見いだし実践するための習慣化を図る。
(3)単発ではなく、学習段階に合わせ複数の習得機会を経て創造的思考力の定着/習慣化を図る。
(4)ワークショップ゚では創造的思考力のみでなく他の重要なEQの習得もはかる。
(5)一部のワークショップ(EQ特訓ワークショップ3)を、医学部学生だけでなく医療系他学部学科学生、提携校学生(理工/社会科学系)、大学院生、更には本学教職員も受講可能とすることにより、イノベーションに必要な多職種的視点、多くの異なる視点を学習の早い段階から学ぶことを可能とし、同時に基礎医学や臨床医学研究にとどまらず、医療サービス、医療政策分野などにおける変革につながる成果を出せる人材育成を目標としている。

【独創性】

本プログラムは、以下のように、地域および大学の特色を活かしている。
(1)⑩医学の歴史と展望⑪基礎臨床統合学習⑫レギュラトリーサイエンス講義⑬臨床試験プロトコールコンテスト⑧開発/審査実地研修について:開発から応用までの全体像把握およびレギュラトリーサイエンス理解を深めるための講義とともに、官公庁や企業のヘッドクォーターが集まる地域性や、これまでに築いてきた企業との連携基盤(研究・産学連携推進機構)を活かし、医療行政当局や製薬/機器開発企業などでの実地研修機会を豊富に用意する。
(2)研究体験実習について:本学が教育理念にもとづき「世界をリードする研究者並びに医療人の養成」を中期目標に掲げ、学部教育に国内最長(5ヶ月間)の研究体験実習期間を設けている。さらに、原因解明/病態理解/治療法におけるイノベーションが強く求められている難治性疾患に関する基礎および臨床研究をこれまでに重点的に行っており(難治疾患研究所や医学部附属病院難病治療部)、本プログラム履修中に研究体験実習においてそれら部門にて研究に従事し習得した能力を応用し習慣化を図ることができる。

 

イノベーター養成インテンシブプログラム

対象者

対象者は次に挙げる者とする(人数が多い場合は選考する場合もある)。
(1)本学医学部医学科第6学年学生で、”イノベーター養成プログラム”を希望する者
(2)本学医学部附属病院臨床研修医および後期研修医で希望する者
(3)本学大学院生

修業年限(期間)

「履修科目等」で詳しく説明する下記2つの履修が必要となる。それぞれの履修期間を記す。
③EQ特訓ワークショップ3
⑧開発/審査実地研修

養成すべき人材像

養成する人材は、”イノベーター養成プログラム”と同じく、IQ(高い知識・技術)に加えて、EQを備え、開発から応用までの全体像を十分理解し、基礎医学/臨床/医療サービス/医療政策分野において、現場での変革につながる成果を出せる人材である。一方、「対象者」欄に記したように、本インテンシブプログラムの対象者は、(1)既に医学知識および技能の習得が進んだ医学部医学科第6学年学生、(2)医学部医学科を卒業し臨床研修中である者、または(3)医学部またはそれ以外の学部卒業後で大学院に所属する者であり、いずれにおいてもイノベーターに必要なIQ、つまり知識/技能の習得が進んだ学習段階にある。したがって、これら対象者に対する本インテンシブプログラムでは、医学研究に携わる者として、現場での変革につながる成果を出せる人材になるために更に必要な下の(1)(2)の習得を目標とする。
(1)EQ(Emotional Intelligence Quotient):批判的思考力、創造的思考力、チームビルディング力などにより構成される能力
(2)開発から応用までの全体像の把握

修了要件・履修方法

【修了要件】
「履修科目等」欄に記す③EQ特訓ワークショップ3⑧開発/審査実地研修を履修し、それぞれ修了認定を受けることが修了要件である。

【履修方法】
③は双方向講義およびグループワークによるワークショップ形式、⑧は実地研修により履修する。③時期は適宜。放課後や勤務時間修了後などに直接またはWeb上で取組を進める。⑧はインターンシップであり、医学部学生や初期/後期臨床研修医には臨床実習の選択ローテーションとして設置する。

履修科目等

③EQ特訓ワークショップ3:ワークショップ形式の取組で、初めに集中的にEQ全般および創造的思考力についてのワークショップを行い、その後グループで課題に取り組む。また、全体セッションを行い、それぞれ中間発表と最終成果発表および省察を行う。EQ特訓ワークショップ3は、”イノベーター養成プログラム”、”イノベーター養成インテンシブプログラム”履修生だけでなく、医療系他学部学科学生、提携校学生(理工・社会科学系)、大学院生、更には本学教職員も対象とする。
⑧開発/審査実地研修:”臨床実習”の選択ローテーションとして設定される以下のうち2つ以上を履修する。
学内臨床試験管理部門ローテーション:研究企画/実施/モニタリング/監査の実際を学ぶ。
医療行政当局審査部門インターンシップ:レギュラトリーサイエンス理解を深める。
製薬/機器開発企業インターンシップ:臨床開発部門で実地研修を行う。

教育内容の特色等

【新規性】
本プログラムでは、創造的思考力を中心とした③EQ特訓ワークショップ3を行う。創造的思考力涵養を目的としたプログラムやワークショップは国内外にもあるが、本プログラムは以下の点でそれらと異なる。
(1)汎用性が高く様々な分野で成果を上げている、創造的思考の手法である「デザイン思考」のプロセス全体を、様々な演習を通じてチームで実践的に体験/切磋琢磨することで体得し、ワークショップ終了後も継続的に適用機会を見いだし実践するための習慣化を図る。
(2)ワークショップでは創造的思考力のみでなく他の重要なEQの習得もはかる。
(3)ワークショップを、医学部学生/大学院生だけでなく、医療系他学部学科学生、提携校学生(理工・社会科学系)、本学教職員も受講可能とすることにより、イノベーションに必要な多職種的視点、多くの異なる視点を学習の早い段階から学ぶことを可能とし、同時に基礎医学や臨床医学研究にとどまらず、医療サービス、医療政策分野などにおける変革につながる成果を出せる人材育成を目標としている。

【独創性】

開発から応用までの全体像の把握およびレギュラトリーサイエンスの理解を深めるために、⑧開発/審査実地研修において、官公庁や企業のヘッドクオーターが集まる地域性や、これまでに築いてきた企業との連携基盤(研究・産学連携推進機構)を活かし、医療行政当局や製薬/機器開発企業などでの実地研修機会を用意する。