イノベーター養成プログラム4期生を対象に今年度2回目のワークショップWS1-②を、11月19日と23日の2日間にわたって開催しました。
いつものように1期生、2期生の有志の学生がチューターとして参加し、教員を強力にサポートしてくれました。
初日は、MLTのパートから始まりました。
まず前回のワークショップを振り返り、学んだ事を思い出しました。
そして今回は、チーム運営における合意事項やチームにおける役割について学びました。
MLTの演習では、役割を分担しチーム作業においてそれを発揮する練習をしました。
デザイン思考についても前回のワークショップで学んだ事を復習し、その後今回のチャレンジトピックである
「視覚障害者が不安を感じずに家の外を自由に移動することを可能にするイノベーション」に取り組みました。
事前課題で調べてきた「視覚障害者向けのサービスやもの、日常生活での観察で視覚障害者に関して発見したこと」を
共有し、ワークショップの中で視覚障害者に関するデータや現状などについて調べました。
これらの初期調査から得られた情報をしっかり把握した後に、目を閉じた状態で学内を歩いたり外にでて
立ったりすることで、視覚障害を疑似体験しました。
この体験により共感を得ることができ、また新しい発見もありました。
以上のことを踏まえてチームごとに取り組みたいテーマについて話し合い、より的を絞ったテーマを決定しました。
2日目には、学外に出て現状の観察とinspirationの収集を行いました。
その後、チームごとにアイディアを出しプロトタイプを作成しました。
最初はアイディアを出すのに苦労していたようでしたが、最終的には斬新なアイディアを出すことができ、
それぞれのチームにおいて「足底に危険等の情報を伝える靴の中敷き」「エアバック搭載のセンサー内蔵ベスト」の
プロトタイプを発表しました。
今回のワークショップには、本事業の外部評価委員でありエーザイ株式会社の津野昌紀様
(ニューロロジービジネスグループ上席執行役員デピュティ―チーフクリニカルオフィサー)をお招きし、
学生の作成したプロトタイプの発表をご覧いただきました。
大企業でご活躍なさっている方ならではの視点から、非常に実践的で有用なフィードバックをくださいました。
また、津野様にはポールを用いたMLTのアクティビティーにもご参加いただき、本ワークショップでの演習を
体験していただきました。
4期生にとっては2回目のワークショップでしたが、皆集中して熱心に取り組んでおり、非常に密度の濃いものになりました。
今後もinnovation cycleを回して、今回のプロトタイプをより良いものにしていけることを期待しています。
日時:平成29年11月19日、23日
場所:M&Dタワー9階 大学院講義室4